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 ニューロサイエンス学位プログラムHP
 募集要項:博士前期過程
      博士後期課程

・神経経済学シンポジウム:リンク

自己紹介

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動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131

卒業生

卒業生:田尻涼(2014, 医療科学類)、今泉優理(2018, 医療科学類)久保木亮介(博士論文指導(神経科学)2022、現武田薬品工業)

2023/06/19

2023/6/19

 体調不良開けの運動

最近、体調が落ち気味になることが多いので、維持するための運動に気をつけてます。暑くなって体調が落ちやすいので、今日は控えめに3.5km,22minとかで終了。体重55.4kg、BMI19.6とかもうちょい筋肉必要。
最近、学生さんと一緒に良い研究をするのに、どうやってやるのが良いのかな?と試行錯誤中。自分のコピー研究じゃ意味ないけど、完全自由だとコピーに到達しない場合もあるし。バランス感覚大切っすね。基本、個々の学生さんの良いところを引き出せるように、修士卒業の学生さんで一つの研究を引き継いで、論文化できるように、と工夫する所。
やっぱり、自分のやったことが形に残ると嬉しいだろうし。

2023/6/11

 今日の運動:ジョギング5km、ランニングマシン

今日は一日雨模様なので、近所のジムでジョギングしてきました。いつもの外を走るのとだいぶ感覚が違いました。ランニングマシンだと筋肉に対する負荷が低くて、でも呼吸は上がるので以外に楽に走りやすかったです。あと、景色が変わらないからか、特段考え事ははかどりませんでした。
午前中にジム行ったら、その後、だるくなったので、今日は一日ダラダラ。スパーに買い物に行ったり、息子がテレビゲームしてたり、何となく寝落ちして昼寝したり、とか、そういう小さな事の一つ一つが幸せを作ってるのだろうなぁ、って思ったりしました。最近、多様な社会のあり方とか、社会での幸せのあり方とか、考える機会が多いのですが、幸せは身近で小さな事の積み重ねだなぁとぼんやりと感じました。

2023/6/4

 今日の運動:新コース開拓。10km, 57min, 2週間ぶりは疲れる。

今日は水元公園まで行ってきました。昔は、息子とチャリで時々遊具場に遊びに行ってた場所です。初めて走って行ったんですが、まあ、良い感じでした。
今日のジョギングのテーマは、多様性と障害とプライバシー。考えると難しい話です。でも、社会・大学で現実的な対応が必要になってきている事ですよね。
現在、精神障害・発達障害の方は増えていると思いますが、大学でも「合理的な配慮」という仕組みの元に、障害が不利益にならないように教育を受けられるようにするこが大切です。
 ただ、難しいのは、1.本人が希望する、2.合理的な配慮に関する具体的な内容を決める、3.プライバシーをどう守るか、という事が必要だけど、実質どう成り立つのかが自明じゃないです。特に、ルールと運用という観点を考えると、2と3は利益相反してしまう事が多いと思います。
例えば、ラボワークでASDの学生さんが居た場合、本人がコミュニケーションを取るのが苦手なだけでなく、逆に、周りがASDに理解があるのか?という観点から、お互いの理解が成り立つかは、まだまだ社会全体で教育が必要な段階と思います。また、本人が障碍者手帳を持っていて合理的な配慮を希望した場合、プライバシーの問題からどこまで誰に伝えるの?、という問題が発生します。勿論本人にプライバシーの問題は確認しますが、周りのメンバーに何も説明せず、暗に合理的な配慮を取り決めに従ってやると、単なるヒイキにもなりかねない状況が生まれます。
でも、これから社会全体でプライバシーへの配慮と合理的配慮が必要なケースはどんどん増えるだろうし、お互いがお互いの特徴を知った上で、その多様性を理解しながら活動するのが将来の社会像と思うので、自分がそういう状況に直面したら何をできるのだろうか、と考えたりしました。
そして、ふと思ったのは、イワユル、ブラックラボという名称がありますが、あれって、もの凄いASD傾向の強い(例えば、過去アスペルガーと呼ばれていた)方が、学生とうまくコミュニケーション取れないと、誕生するんじゃないかな?とも思ったりしました。アスペルガーも多様性の一つの形とは思いますが、自分の指導担当の先生が合理的すぎて全く情の無い方で意思疎通が上手くいかなかったら、ツライかもとちょっと思ったりました。あくまで想像ですが。
とか思いながら、ジョギング終了。
昨日は疲れて11時間も寝たんで、だいぶすっきり。
明日は健康診断。

2023/5/26

 https://www.iza.ne.jp/.../20230525.../

新聞で取り上げて貰いました!
(ヒタスラ宣伝です)
ちなみに、記者さんの科学的な説明が秀逸で、すげぇって思いました。自分にこんな文章書けんなぁって。申請書の添削を科学記者さんにして貰ったら、凄く内容が良くなりそうって思いました。(今、グラント書きに苦しんでて!)

2023/5/21

 今日の運動「神社にお参り」

綾瀬駅からすぐの東京武道館を出発して、神社にお参りしてきました。先週も行ったけど。片道8km,往復16km。やはり体力(というか筋力)が持たず、途中で脱落。90分かかりました。
体重55.8kg,体脂肪18.6%、で、まだ、長距離走るには、筋力が足りない感じ。
恒例の走りながら考える思考訓練。今回は、受け流す思考。
私、最近は大体は受け流す、受け入れるのができるようになってきたんですが、一点だけ上手く行かないポイント、譲れない事があって、研究をちゃんとすること。これは、木村研と時も、Paulラボの時も、その後もずっと続けてきたこと。研究の正しさを担保すること。
正しい研究が常に価値が高いわけではないけど、正しくない研究の価値は無い。常にアイディアを膨らませて、データ取って、そこから学んで、で、疑いのあることに向き合って進める事。疑わしいことはどんどん話し合って、潰していくこと。その過程を経て、初めて自分が信じれる研究の産物が作れる。
だから、データに対する検討は、根掘り葉掘りやって、ほんとに信じれると思える、面白い発見を絞り出すのが大切。
ちょうど昨日出た論文は、最初、凄く半信半疑の結果で、途中でヒトのデータとって同じ結果でて、で査読者に一杯頑強性チェックの解析教えてもらって、ようやくたどり着いた結果。
行動科学の難しさと危うさを凄く実感する主張だし、どこまで価値があるかは、読んだ人たちがデータを検証して考えてくれると嬉しい。サプリに全データ、解析コードがついてる。本当に実験の硬さってのを大切するので、その点は受け流せない。投げかけた疑問をごまかし続けられたら、相手を信じれなくなるし、一緒に研究できないと思う。もし、そういう学生さんと出会うことになったら、どうするかなー、って思っちゃう。幸いそういう学生さんは、会ったことないけど。
と思いながら、今戦ってる論文も硬さが足りないかもー、って思いながら、必死で限界見極めて戦ってるところなんで、硬さに対するこだわりは、大切だけど程々にと思うところでした。
でも、基本、論文に書いてある以外の色々な裏を取る解析して、まず、転ばない論文作ってます。裏とりしてない人の仕事を見た時は簡単に信じれないっていう価値観は、研究者として大切だけど、ちょっと取り扱いに難しい価値観なのかも。。。すぐ、根堀葉掘り聞きがちだし。最近、別ラボの学生さんがコメント下さいって、聞いてきた事あった時も、全部のフィグを硬さのチェックしちゃいました。。。学生さんにとっては、嫌だったろうな、とも思うんだけど、CNSから挑むとか言ってたのでw
最近、結果の頑強さ、再現性の大切さは、日に日に増してるので、一回でも上手くいけばOKっていうんは消えていくのかもなーと思ったり。
科学は人がやることなんで、人の特性次第ですよね。と思って、走りました。まる。

2023/5/20

 https://www.tsukuba.ac.jp/.../medicin.../20230520030000.html

SciAdvに論文でました!
ヒトーサル行動科学の論文です!

2023/5/14

 今日の運動:ジョギング16km, 100min

久々の10km超えは、膝が痛くなりました。
きょうはなんだかダラダラ走ろうと思って、1年ぶりくらいの16kmコース。折り返し地点に神社があって、つい1年前は良くお祈りしてました。ちょうど、仕事だったりプライベートだったりで、上手くいかない事が重なりまくった時期でした。
そんな思いでもある神社なので、心身ともに健康で、120%楽しく生活している現状を感謝するべく、お礼参りを久しぶりにしました。あの頃は、上手く行かない事が重なりまくって、ホント色んな人がいるよね、人は見た目からは分からない事多いよね、ほんとに顔と顔を合わせて近距離で接しないと、本質は分からないんだなぁ、って実感したことが自身の成長の糧になったと思います。
何を重視するかは、人それぞれっすよね。自身の信念と人の信念が合わない場合、だいたい人はおしくらまんじゅうしますよね。おしくらまんじゅうって、人としての自力が問われますよね。生きてきた。私はおしくらまんじゅう嫌いで大体逃げるほうだから、まあ、激弱だと思います!
最近は、研究活動120%に集中できる生活で、過度な負担を負って成り立たせる仕事も無いので、自分の力でできる事を、ひとつひとつ、丁寧に進めていく事ができてます。こういう状況をできるだけ確保し続ける事が、面白い研究に繋がるんだろうなって感じます。
昔、恩師の先生も忙しそうにバタバタしてる時は、意見が発散する事があったので、やっぱり自身の力を超えない仕事で注力するのって大切ですね。
取り敢えず、総説を書こう・・・

2023/5/6

 「頑強さと新規性の反比例」

運動:ジョギング5.2km, 31.5min, 6min/km, 体重56.2kg, 歯のクリーニングしてスッキリ。
今日はちょい短めのジョギング。一昨日にハイキング1h、昨日ロードバイク2h(河口湖一周16kmくらい)と運動してたので、軽めに。今日は夏みたいに暑かったですから。
んで、ジョギングしながら考えてたのが、科学における「結果の頑強さ」と「結果の新規性」の役割。
私は、大体、
頑強さ>>>>新規性
って価値観を持っているので、どうしても、新しい事を信じるのに遅れがち。理由は、どの論文を読んでも人の話を聞いても、「それどれだけ頑強な結果なの?信じていいの?」という思考が一番に来るからです。リファレンスに引いてる論文も、それが顕著に出ます。ただ、この思考は科学にとってマイナスです。
例えば、新規の仕事であるほど新しい技術を使っている事が多く、頑強さの検証は遅れて追いついてきます。「そんな事はあるかもね」とは思いますが、自分の研究の枠組みに取り込もうとしません。だから、科学的にはマイナスの思考。
一方で、頑強さのメリットは、分野が成熟し始めた時に大切だと思います。例えば最近、行動科学の論文を戦いましたが、その際、近年の心理学の潮流の一つとして、「頑強性のチェック」を多数行いました。パラメトリックテスト、ノンパラメトリックテスト、パラメーター回復、モデル回復、交互検証、など。山ほど頑強さをチェックする解析を経て、自分の結果の「信頼性」と「限界」を評価することができます。新規性の高い分野・作法の場合には、頑強性のチェックのお作法が確立されてないと思うので、歴史の長い分野ではそれだけ事実に近づいた結果を得られているのだと思います。
神経科学だと、この辺、「因果性の検証」で「頑強性」がもっと問われるべきだなっと思います。
因果性の検証で古くからある方法は、電気刺激とムシモルです。ムシモルは局所投与量とその効果が山のように報告されているので、まあ、すぐ信じれます。その脳部位の活動を抑制した効果に関しては。また限界も明確。他の脳部位の活動がどう変わったのかは、不明です。電気刺激も、電流量と刺激のパラメーターからすぐ頑強性が分かります。限界も明白です。例えば、その電気刺激の電気の拡散範囲は不明。また、通過するファイバーも刺激されます。
薬理操作の頑強性は、ムシモル以外の全ての薬に関して明白かと言えば、全くそんな事は無いと思います。例えば、スライス実験なら、どのチャネルを介して薬理効果が得られているか明確に調べるので、頑強さと限界が同時に分かります。一方、Vivoで新規の薬を使うのであれば、濃度依存性のチェックとアゴニスト、アンタゴニストの投与は必須と思います。じゃないと、アーチファクト見てても分からんので。裏の取ってない結果ほど怖い物はないです。特に、細胞に劇的な変化が現れた薬ほど、裏とりが大切と思います。裏を抑えず、かつ、限界を明確にしてない結果は、信頼性無いよなって思います。この辺、その研究者と詳細に話したり、あと、著作を続けて読んでいくと、判断が付くと思います。
今全盛のオプト・ケモだとどうなのかなと思うんですが、そこもやっぱり裏とりは必須だろうなぁって思います。出たもの勝ちな部分があるので、本当に意味のある効果と副次的な効果と色々混ざってるんだろうなって想像してます。大切な効果は、操作が弱くても残ると思うので、何処まで弱い介入で効果が見られるのかを抑えておくのは、大切なんだろうなって思います。どこまで裏を押さえるかは難しいところですが、裏を抑えないと論文一本限りの結果になって、結局メカニズムに踏み込んでいけないですよね。
これ面白いって結果が見えたら、裏とり大切です。昔、色々薬を注入した経験があるんですが「結局表現型から何が分かるの?」ってとこが分からなくて、ムシモルだけやる事にした経験があります。難しいとこだなぁって思います。

2023/5/5

 富士山!

カチカチ山登ってきました。狸と兎のやつ。
河口湖!
ロードバイクで一周16kmくらい。2hで回ってきました。
すべてのリアク

2023/4/30

 「研究者で教員」

今日はジョギング9km.54分と途中から歩きまくり。今月2回も体調が落ちたので、戻ってきてもまだまだみたいです。
走りながら昔は研究者になりたかったんだけど、最近なりたいのは、教育者。だって、教育できないと面白い研究できないじゃないですか。って訳ではなくて、たんに、教育して人が育つのが楽しいんだなぁってことです。
去年、それまで相当苦労してた学生さんが卒論の経験を経て、別人のようになったんですよね。こんなに化けるのかーっていうのを見て、教育って凄いわって思ったわけです。ちなみに、自分が何か意図的に本人の力を伸ばす事をできたわけではありません!
だから、そういう意図して人を伸ばすスキル着いたらもう、すごすぎるじゃないですか!。って思うわけです。
ところで、今日のジョギングの途中で、インド人の夫妻?にすれ違って、、、自転車乗る練習してる奥さんに旦那さんが教えるっていう構図。でも奥さん全く乗れる気配なし!
私「is it hard?」って話しかける
奥さん(凄い笑顔)「あははははははぁ」
奥さん(笑顔続く)「難しいです~~~~」
なんか、ほっこり幸せになりました。
今日はこれから論文受理祝いで中華に!
姉妹誌ゲッツだから、ちょっとだけ奮発です。
ご褒美は大切です!
(最近だれも褒めてくれないから自分で褒めるしかないw)
サラダばー

2023/4/9

 快晴で雲無かったです

ジョギング:9km, 52min, 55.8kg(運動後),脂肪18.6%とか。
今日は、雲全く無くて、でも暑すぎなくて、すごくジョギング日和の午後でした。
河川敷には人が溢れてて、野球だったり、サッカーだったり、フリッスビーだったり、クリケットだったり、いろんな競技を楽しむ人の笑顔が沢山ありました。
ジョギング中は、走ってる運動の状態を把握する事をしますが、今日悪い癖に一つ気づきました。左足が時々詰まって前に出にくくなるのですが、その原因がふとわかりました。少し疲れると、1.左肩が開く、2.少し後傾姿勢になる、事で、左腰が少し下がった状態になっていたようです。これを改善するために、
1.少し前傾姿勢、2.左腕を前で振る、をやることで、左右の足の蹴りのバランスが良くなりました。
んで、走りながら、今年の学生さん達とどうやって研究進めていくのが良いかなぁってボーッと考えました。一人一人の個性に合わせて進めていくんですが、どの程度の自由度あるのが好きか、とか、進める精度と速度のバランスとか、個人の状況みつつ、進め方を設定していくのが良いかなと思いました。
研究テーマは、現在進めている進行形の物に加えて、練り上げたネタのストックが5,6個はあるので、やっぱりネタ帳は書き続けるの大切と思って自己満足しました。今のネタ帳は、大学4年生に使い始めた物だから、もう、20年経ちます・・・ヒェ
こんなかんじで、ぼちぼちがんばります。
(気合入れると大体空回りするんで)

2023/4/2

 今日の運動:ジョギング9km, 49min, 体重57kg, 体脂肪18.5%

2週間ぶりにジョギングしたら、体が重かったです。はい。腰回りの関節の動きが悪いっす。途中で少しマシになりました。
今日はジョギングしながら、仕事について考えました。最近、自分の中での仕事は、運営・教育(授業等)で、それ以外の研究に付随する業務は、全て趣味みたいな感覚になってきました。今日も、解析をポチポチしてましたが、ゲームするのとあんまり変わらないです。研究するのが楽しいからでしょうが。
仕事として運営教育の営みを捉えた時「私は組織全体が良くなる」という思考の元に振る舞っているのが分かってきました。逆に、個人のための我田引水のような行為や、過度な権利の行使については違和感を覚えます。もちろん、組織を代表して、組織が良くなるように他の組織に組織の長が働きかける事がありますが、それは組織と組織の調整なんで良く理解できます。
 大局的に捉えると、今いちばん大切なのは、自分の所属する大学全体が良くなること、日本の大学全体が良くなる方向に政策が決定されること、だろうなぁって思いますが。
研究における振る舞いは、基本的に「自身のチームの生産を上げる」「自身が所属するラボの底上げをする」です。とにかく愚直にサイエンスをすること、その水準を上げることですね。足りてない学生には、誰の学生であっても直接疑問を呈するし、常に前進を求めます。これは、木村研、Paulラボの時の在り方だな、って思います。
 共同研究も、面白い物を一つでも求めて積極的に行っています。上手くいくものも行かないものもあります。上手く行く物は基本的に問題点を共有できる、投げたら打ち返してくれる相手です。逆に、上手く行かない場合は、問題点の突破ができなかったり、そのまま放置状態に入ってしまった物が多いかなと思います。馬が合う合わないもありますし、ノーサイドの精神でやってみるの大切と思います。何事も経験。
一点難しいのは、今の所属する研究室は、教員それぞれが指導学生をそれぞれ見て、かつ協力しながらやっている状況で、4人の先生が居ます。建物が別々だったりして会ったことの無い学生、また、ラボも肥大化して、ほとんど性格の分からない学生、本人が置かれた状況が分からない学生が居るので、ラボミーティングの時にコメントするのには気を使います。私は、はっきりと良い悪い、正しい間違っているを伝えるので、そのコメントを過度に受け止めたり、逆に、スルーして改善に全くつながらない状況も起こりえます。そもそも、ミーティングは信頼関係があるのが前提で成り立っていますが、学生の性格や状況を理解できない状況では、お茶を濁す程度の事を言う方がいい場合もあるからです。
博士後期はD2くらいからどんどん追い込まれていくので、学部やマスターからやってて、D2で論文化の目処が立ってきていない学生さんの場合には、状況をよくよく把握・考えます。人それぞれ進み方や状況や性格が違って、本人が納得して進めていれば問題ないですからね。個人を把握するのは、PIとして凄く大切って思います。恩師も良く把握される方だったなっと思います。
今年度の目標は「後ろから見守って黙ってる教員」ですかね。

2023/3/29

 4泊5日で、愛知とか大阪とか京都とか金沢とか行ってきた。USJは10代がいっぱいだった。人多すぎ!大阪も京都も金沢も外国人多かった。

清水寺とか何年ぶりだろう。

2023/3/19

 連戦続きで!

今週は、まず、生理学会、木村先生を囲む会、そして、南部先生の退官記念シンポと、色々盛りだくさんでした。
木村先生がまだまだお元気で研究の話をされていたのが印象的で、南部先生もリタイアって年齢ではないので、次の仕事を!って気持ちが全面に感じられました。
凄く暖かくて、かつ、科学の歴史を知るいい機会になりました。こうやってコミュニティの礎を作られた先生の記念講演に出席できたのは、とても楽しく嬉しく思いました。
自分もコミュニティを引っ張っていける存在になれるように頑張るの、大切だなって思います。 いつも笑顔で話を聞いて下さって、かつ、忌憚のない意見を率直に言って下さる南部先生は、唯一無二の存在と思いました。そういう方の引退記念に立ち会うと、自分は何出来るのかな、って率直に思います。
ラボメンの就活の心配・繋ぎをしたりとか、学生の教育もありますが、その上で、自分の研究仲間の中での立ち位置を考えていくのが大切と、先輩からアドバイスを貰ったのでした。
 常に、自分に足りない所をポインポイントで伝えてくれるので、いつもいつもお世話になりっぱなしです。
今日は、晩飯くってからジョギング行こっと思います。
ジョギング9km, 49min
サラダバー

2023/3/12

 今日の運動:9km, 49min。暖かかった。

今日も体力維持のためにジョギングしました。例によって、走りながらダラダラ考え事しました。今日のテーマは、研究者における競争の低年齢化とその対策です。
今って、単に研究が楽しいから大学院に行って、なんとなくそのまま研究者になるっていうのは、もうあり得ない時代になってると思います。その一つに、大学院生の業績競争の激化があると思います。
端的に言うと、学振を取る業績を出して、お給金をDC1or2で貰うっていう、初速が大切ってやつです。そもそも、1~2年ででる研究成果って、よっぽど運が良いとか(誰かの成果を引き継いでたまたま自分が1stになったとか)、力がある(分野次第では、高効率で論文量産する世界もある)、とかで無い限り、しっかりしたものでないよなって思います。でもその入口が、大きな選択になってしまっていると思います。
ラボを率いる人間として、学生が研究者になりたいと思うなら、当然、時代にあったレールを敷く事が大切です。そのためには、早い段階から学生の業績づくりを積極的に行う必要があります。良くも悪くも。
私が思う理想は、
1.サブテーマを早めにこなしてもらって、共著お手伝い論文のための成果を出してもらう。
2.並行してメインテーマで自分の力作を作って貰い、博士を取って貰う。
という感じです。
ポスドクなら、尚更、本人自身に論文書かせるようにタスク組む、メインテーマの並行稼働、など、大切と思います。論文を書こうとしないor書けないポスドクとどう働くかは、難しい所と思いますが、その場合、ポスドクも教育対象であるので(実際の所)、当人の力に応じて論文を書くスキルを磨いてもらうのは大切と思います。やってもできるようになるか分からないとしても。
今研究者になるのは、プロスポーツ選手になるのと変わらないと思うんで、競争を乗り越えた上で、研究を楽しむスキルを身に着けて貰って、次のステージに進んでもらえたら、一番良いんだろうなって思います。
ただし、やらない人は脱落する世界であることは自明なので、どこまでやるかは、個人個人の考えるライフワークバランス次第と思います。一生技官のポジとかあると、実験好きの人には良いかなって思います。
とか、思いながら、ダラダラ、ずっとマネージメントの事ばっかり考えてました。自分がやれる事が減って、人が心地良く働ける環境を作る役割が大きくなってるので、そういう思考になるんですが。
来年は、D2,M1,M1,B4と私の4人チーム。ポスドクの方一人来てくれれば、最強だなって思います。楽しみです。

2023/3/5

 「ふしめをつくる」*長文注意報付き。

(今日の運動。ジョギング5km,32min。体重56.0kg)
今日は、ジョギングしながらこの2年くらいでやってきた事を振り返りました。ちょうど今年で筑波に異動して10年になるので、区切りを考えるのは大切だと思った事もあります。
「研究」
筑波に異動してから「1年一本論文出す」「姉妹誌に出す水準の研究をする」、を目標にしてきました。この点は概ね継続しています。今まで自分の身に着けてきた研究技術に更にプラスして、新しい研究への投資を始めた所ですが、チームを率いて学生さんと一緒にやる事で新しい面白い研究ができるんかなと思っています。自分が思う以上の事をできるかも、って思います。
「教育」
自身のラボはまだ無いのですが、メンバーの増加と変遷に伴って、自身の役割を変えてきました。初期の頃は実験スペースが足らず自分の学生は居なかったため、「学生の解析をサポートすること」、「学生の調子を把握すること」、「安全とルールを明確にすること(小言を言うw)」、を行いました。
 この数年でラボが拡大し、色んな多様性が増加しました。同僚の助教の先生が途中で来た事もあって、自身の役割を変えてきました。この2年は、特に、研究の多様性が増し、博士後期の学生さんが増えた中で、「研究の水準を上げるための役割」を行ってきました。具体的には、ラボの中の個々の研究テーマを全て理解し、研究をブラッシュアップするためのコメントを出す事です。全く専門外の内容もありますが、ラボの中での議論が研究の質を担保するので、必死にやってきました。おかげで、新しいこれまで知らなかったテーマについても、だいぶ理解を深めました。
 この役割は、「研究の最前線で戦うためには」ラボの誰かがやる必要のある事ですが(全員できるならそれが一番)、だいたい誰かがやると他の人はやらないので(楽じゃないから)、博士後期~ポスドクの人が次のステージに進むためには、今年度からは、後ろから見守る系の教育にチェンジしようと思います。何かしらの意見を言える人がでてきたので、伸び始めた人を伸ばす環境を作るのを目的にする感じですかね。
 もちろん、自分のチームでは「常に自分達の研究を批判的に捉える」のは当り前です。ヤワヤワな結果では、論文書く時に全部崩れるので、お互いに意見を言う事を大切にして、ミーティングしてます。
「学内運営」
昨年度から、これまで所属してきたニューロサイエンス学位プログラムに加えて、ヒューマニクスやヒューマンバイオロジーといった卓越大学院のプログラムへの参加も始まりました。医工連携プログラムなのですが、自身が行ってきた(計算神経科学なぞ)学際領域は正に連携型研究なので、研究の展開がしやすいです。医学の委員会にも出るので、委員会で必ず意見を述べる、また、委員長として実務をこなすなど、組織の一員としての役割を明確に実施する事を増やしてきました。組織あっての研究者ですので、組織の中での自身の役割を明確にすること、お互いに協力する事、潤滑油の役割を果たすこと、大切と思います。
「共同研究は人との繋がり(上手くいくこと、行かないこと)」
共同研究を増やしたり、ラボの急拡大に応じた再組織化を実行したり、この2年で色々と積極的に行動してきました。そんな中で、上手くいく事もあれば上手く行かない事もありました。
 例えば、共同研究を5つほど行ってきましたが、多くの上手く行っていると感じられる場合は「意見を正面から交換しあえる」「共同して問題を理解し、新しい展開を目指せる」という状況にあるのが分かってきました。完全に自身が主導で研究を進める場合であっても、共同研究者の意見を節目でしっかりと確認します。ずれる前に修正という感じです。
 一方で、自分の研究者としての特性として「ビジネスとしての共同研究はしない」という考え方が明確にあるのが分かってきました。ある程度もともとの研究目的が明確にある場合であっても、相手の研究の理解と発展を目指して全力で共同します。ただ、共同研究の目的は人それぞれだし、共同研究で何を得たいかも人それぞれなので、私の共同研究のスタイルは相手に合わない事もあります。特に、研究として知りたい事よりも、資金繰りや技術の共用が重視されるという場合に、馬が合わないと思います。また、そういう場合は、科学としてどこまで掘り下げたいのかが合ってない気がします。
 馬が合うか合わないかは、科学の方向性の問題でもあるので、合わない場合には、無理に共同を続けないのも大切だと学びました。上手く行かない事をずっと引きずって前に進まないのが一番マイナスだらけになるので、上手くいかない場合に、自身の気持ちの切り替えと新たな関係の構築は大切思います。話を聞くこと話すことですね。
「体力維持」
コロナが始まってから、毎週一回運動する習慣をつけました。一昨年は10~20kmくらいはしってましたが、この所は10km程度にしてます。体力が無いとなんもできないよね、って、コロナ開けに出勤した時、大学行くだけで疲れたのがきっかけでした。んで、この二年で二回もぎっくり腰やったので、相当衰えを実感しながら、健康維持に努めてます。
「日々の生活と人間関係」
この二年は家族との関係も山あり 谷ありでした。自分が仕事で人との関係が上手くいかない事が増えた際に、同時に家族との間でも色んなずれが生じました。自身にストレスが高まった状態が続いた事もあってか、聴覚過敏になり「疲れている時音が痛い」とかんじる事が頻繁にありました。火事場のクソ力的に「上手くいかないことをなんとかしないと」と思って、とにかく努力をする、ストレスに耐える、という事を続けたからだと思います。人の負の感情を敏感に読み取る努力を続けた事も、関係がありそうです。あと、コロナで人と人の関係が断絶して孤立していくと、色々思考も変わっていくし、認知に偏りが出るんだなぁって思いました。自分の中に喜怒哀楽をちゃんとバランスよく留めるのって、大切ですね。
 今思うと、自分に足りないのは「受け流す力」なんでしょうが、上手くいかない事、自分の理解できない状況、を放置して流しておくのは、自分には無理だなぁと思うので、自分にできることはやっぱり努力することで、正面から向かい合って話すことなのだと思いました。時には「離れる」「時間を置く」ことで、解決を目指す事も大切ですね。物理的に離れるというのは有効な手段であることも分かりました。
「今年度からやること」
この春から、大学院生三人と学部四年生と研究を進めていく事になります。重視するのは、
・学生自身が楽しいと思うことをする。
・上手く行く→楽しい、のサイクルを構築する。
・学生の将来の目標(修士で就職、博士で就職、博士で研究者)
達成に直結する力を育む。
ことかと思います。その目的を達成するために
・コーチング・フォロワーシップ重視の個別教育。
・自主性の尊重と育成と関与の最小化(口出しすぎるから)。
・相談重視のコミュニケーション、意見を引き出す。
・期待のかけかたの工夫
とかできれば良いなって思ってます。到達したい内容を本人の特性に応じて具体化し、達成のアプローチをサポートしながら考えていく感じでしょうか。個人の長所を伸ばし、短所を補う形で共同して研究を育てていけると幸せですよね。
 もちろん、ネタ帳には、これだ!っていうネタは練り込んでありますが。それはそれ。
ちなみに、研究者するなら「論文書かなければ脱落必須」なので、研究者になりたい訓練を受けるポスドクが論文を書ける状況を提供していく事も重要なPIの仕事ですね。この辺、実際に教育を考えて動いた結果、難しい問題だなっと実感しましたが、答えを個人ごとに設定していく事が必要ですね。ラボを運営するなら、それしないPIは責任を放棄している以外の何物でもないので。
自身の目標としては、とにかく自分の仕事を吐き出す、自分の科学を表現するので精一杯という状況でもあるので、論文生産ペースを上げるのと、新しく撒いた研究の芽を伸ばして大きくしていく所かなと思います。
こうやって思考をまとめるのって、ダラダラ研究を進めないためにも大切ですよね。最近、やる気が低下気味だったので、こうやって長文を書いて思考をまとめて、ラボの看板を持てるように、一歩一歩前に進むのが大切なんだろうなって思います。
(なんか凄い長文)
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