説明

 ニューロサイエンス学位プログラムHP
 募集要項:博士前期過程
      博士後期課程

・神経経済学シンポジウム:リンク

自己紹介

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動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131

卒業生

卒業生:田尻涼(2014, 医療科学類)、今泉優理(2018, 医療科学類)久保木亮介(博士論文指導(神経科学)2022、現武田薬品工業)

2012/11/10

多次元構成法(MSD)

今日はMSDを試した。内容のメモ。
・各要素における距離行列(類似度)を求める:ユーグリッド距離が一般的
・距離行列からn次元のマップを求める
・2次元に投影して図を描く

この手続きで個人の選好の類似度を分類できる。
すでに過去にやっている人がいっぱいいた。
Bennett, J. F., & Hays, W. L. (1960). Multidimensional unfolding: Determining the dimensionality of
ranked preference data. Psychometrika, 25, 27-43.

2012/09/09

実験した

今週は超大変だった。

水曜の朝から実験を始めて、実験を終了したのは、、、、、
木曜の夜10時。。。。。。
1日半、不眠で、急性実験した。。。。。
とてもうまくいったけど、た・い・へ・ん・だ

以上。

2012/07/28

展開した

つい最近出張して、いろいろ研究の展開が頭の中で進んだ。

1)マカクザルの頼まれ仕事は、やっぱり数理モデルに落として自分らしさを出す方向でいく。

2)マカクザルで本職の価値判断には、面白いやりたいアイディアがいっぱいあるので、そのアイディアで金を取って、人を雇う(雇えるといい。。。学生さん?)。

3)マーモは1ステップずつ研究していくけど、最終的にどんな技術を入れて”意思決定のネットワーク”を理解するのかを柔軟に考えていく。

やっぱり、これからは脳全体が意志決定を行う過程を理解するために、ネットワークのダイナミクスを知れると面白いんだろう。

2012/06/16

迷うところ

新しい職についてもうすぐ一年。半独立職として研究している。研究の進展の遅さに焦るばかり。 遅い理由は主に研究内容が半分変わったことと、複数の内容を同時に進めようとしていることかな。

これまで、マカクザルを使って意思決定の研究をしてきたけれど、

1.マカクザルを使って研究はテーマ変え
  :材料・手法は同じだけど、研究内容が変わった

2.意思決定の研究はマーモセットを使ってやる
  :テーマは同じだけど、実験動物として未開発の動物が対象。

 やっぱり、自分の研究を立ち上げる時には、これまでやってきたことにプラスαで研究を延ばしていく方が、スムーズに面白いところに到達できると思う。それに加えて、新しいテーマや材料を開発していくべきだろう。どちらの研究も半分は新しいことなので、研究として原始的になりがちで進んでいくスピードが上がらない。並列に二つを進めていることも大きな原因。

  自分のやりたいことをやるためには、自分で金を全部とって、自分のお金で研究を回していけるようにすることが必要で、それが完全に独立するための道なので研究費を十分取れるといいな~。
新しい研究を立ち上げていくのはワクワクするけど、進まないとシンドイ。

今は、昔の仕事をとにかくまとめて業績リストを増やしてる。 がんばろ。

2012/03/24

【Book】Foundations of Neuroeconomic Analysis: S1-1

神経経済学を構成する3つの学術分野

浮気という意志決定をどのように科学的に説明するか?

・新古典派の経済学者の考え方
 浮気を行ったことを合理的に説明するために、最も少ない仮定を持った数理モデルを構築を目指す。例えば、性交をする喜びと後に浮気がばれることのリスクを考える。その上で、選ばれた行動から個人に内在する”選好(好み)”を明らかとする。これを”顕示選考(revealed preference)”と呼び、行動を選ぶことによってのみ個人に内在する選考を測定することができるという立場を取る。

・心理学者の考え方
 日々の生活の中で変化する喜び、悲しみ、後悔といったMental state(心的状態)に性交が作用し、この心的状態を満たし幸せを高めるように、行動の選択が行われると考える。
 ちなみに、このような複雑な過程は新古典派の経済学にはなく、上記のように選好があるのみの非常にシンプルな説明となっている。

・生物学者の考え方
 進化生物学的に考えれば、包括適応度(inclusive fitness)を高めるために性交をするのは当然である。より多くの子供を残すことが自分の子孫(遺伝子)を残すことに繋がる。これは究極要因としての説明で、至近要因を考えた場合には、なぜ脳がこのような行動を選んだのか生物学的に説明する立場を取る。

学問が違えば前提が違うので、共通理解にはまずお互いを理解することが重要かな。

2012/01/25

管理業務

管理業務は超大変。職についてみると全体をオーガナイズすることの大変さがあらためて身に染みる。
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