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 ニューロサイエンス学位プログラムHP
 募集要項:博士前期過程
      博士後期課程

・神経経済学シンポジウム:リンク

自己紹介

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動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131

卒業生

卒業生:田尻涼(2014, 医療科学類)、今泉優理(2018, 医療科学類)久保木亮介(博士論文指導(神経科学)2022、現武田薬品工業)

2021/12/26

雑感:2021/12/26

 今日の運動:ジョグ6km, 34min

大分体調が戻ってきてみると、体調の悪い時はけっこう、思考が「安全」を求めるようになっていて、「ま、なんとかなるよね」って、思わなくなっていたのが良くわかります。
最近、ラボの人の状態を把握したり、それから、協調して作業する内容が多かったので、自分の悪い状態を相手に伝染させないようにするのも、注意が必要と感じたりして。元気な人と一緒にいると自分も元気になるけど、元気ない人と一緒にいると自分の元気なくなる、っていうこともあるように思うので。
昔から、元気が出ない時は元気でないで良いと思っているし、そういう時は必要最低限で良いと思っているんですが、他人のパフォーマンスを下げることに繋がる可能性は、無い様に気をつけないとなって思います。元気な時には、さっくり、あっさり出来ることが、体調悪い時だと失敗したりするんで。
明日からすんごく寒そうなんで、暖かくして通勤しないと。

プレプリント

 カーネマンとツバースキーが提唱した人のリスクを伴う意思決定を説明する理論「プロスペクト理論*」が、脳の神経細胞でどうやって実現されているのかを調べた論文のプレプリントを載せました。

これから、戦っていくところです。売れて欲しい!
*ノーベル経済学賞のやつ

雑感:2021/12/19

 今日の運動:ジョギング5.6km, 36min。冬は寒い。。。。57.8kg

先々週、忙しくて疲れが溜まってしまって、今週はずっと低空飛行でしたが、昨日当たりから調子が上向き始めたので、来週は通常通りに活動できそうな気がします。
 大学院生の頃から、時々、「あ、今日はダメだ」ってなる日が年に数回あるんですよね。体の強い学生さんとか見てると、羨ましいなぁって思います。健康がないと何もできないですもんね。単に自分のやる気が足らないのかもしれませんがw(社会人にはなれませんね私)
先週は、体調悪い以外にも、学生さんのフォローしたり、雑多な問題を整理したり、公募書類を出したり、運営の話し合いしたりと、何かと気を使ったり、エネルギーを使うことが多かったのです。本調子じゃない状態だったので、学生さんと約束していた作業内容を急遽変更して貰ったりと、回りに頼りっぱなしでした。
自分が周りを助ける立場にあるので、助けて貰った時は素直に感謝して、自分が元気な時にお返しをできればと思います。なるべく元気を持続出来る方が良いけど、調子が良い時もあれば悪い時もあるので、
「自分のできることを一つ一つ」
を忘れないように、来週から平常運転できればと思います。無理して頑張ると大体その後に谷が来るんですよね。気をつけよう。

2021/12/15

学生さんの博士審査・・・・

 今日、例の学生さんの博士予備審査がありました。隣のラボの学生さんで、指導を引き継いだ学生さんです。審査が始まる1hぐらい前に、「大丈夫かなぁ・・・」と思って、こちらまで緊張してきました。

予備審査にはもちろん指導教官は立ち会いません。審査の時刻は、ちょうど実験実習を行っていました。実習が終わった後、部屋に帰るまでの間、どうなったかなぁ・・・・って思いながら、妙な緊張感を抱えて戻りました。

メールを見ると、本人からの返信がありました。しかし、タイトルからは何もわかりません。Reってやつだったのですが、審査終了予定時刻ちょうどくらいの時間で返信が返っていました。結構、メール開けるまで緊張感があったんですが(論文のDecision letter見るのと同じくらいに)、無事合格し、本審査に望めることが決まりました。一発での合格を目指し、その水準に到達できるように、本人に努力の必要性を伝え、そして本人は見事に努力で答えました。審査に落ちると在籍期限年限の関係で、、、、ってやつだったので。

2日前に行った、模擬発表では、同僚とポスドクに、悪役審査官をやってもらい、科学的に厳しい答えられなければ、即不合格に繋がる質疑応答をやってもらいました。その際、質問に対してほとんどディフェンスすることができず、火だるまになっていたので、本当に心配だったわけです。私は、その時「この返答だと落ちるからね」っと、悪代官のように冷酷に伝えました(これマジです)

今日の本人の受け答えの内容はわかりませんが、模擬戦で行ったのと同様の質問が多数あり、しっかりと受け答えできたようです。この模擬戦が無ければ、今日の合格はまず無かったでしょうから、無償で協力してくれた同僚の二人には、しっかりとお礼しないとなぁって思います。勿論、感謝の気持ちを伝えたのは言うまでもありませんが(一人には明日伝えないと。メールしかできてない)。

そんなこんなで、自分もホッとしたせいか、急に涙が出たりして、ちょっと恥ずかしいところを他人に見せることになりました。自分の中では、本当に良かったと思っていて、たぶんその理由は、努力した人は報われるべきだよね、って思うからです。あと、自分が教師として、初めてちゃんと教師らしいことしたなぁ、、、って思うので、心からホッとしたんだと思います。

今日は、祝杯を一人であげようと思ったんですが、何分、体調不良から抜け出せていないので、自粛して、今日はお酒飲むの止めました。元気になったら、浴びるほど飲もうっと思います。本当は、当事者皆でお祝いしたいんですけどね。今飲み会はアカンな。

本人は、まだ、本審査が控えていますが、この壁を乗り越えたのだから、もう、大丈夫なはずです。きっとこの成功が、彼の今後に何かの役に立つと思います。

本当に良い一日でした。

2021/12/13

「体が弱ると感じ方がずれるの巻」:長文注意報付き

 ジョギング 4km, 22min 体調不良。体重58.0kg (1wで1kg減るのは、ちと良くない。最近、デブって来てたから良いんですが)

疲れてる時って、感じ方がおかしくなって、大切なものを見をとしたり、いい加減なこと言ったり、感情のコントロールがおかしくなってたり、ってことが起きやすいので、一つ一つを丁寧に、大切に、って思います。疲れる&コミュニケーション量が増える、って時が危険です。「勝手に口が動く」ってなったりするんで。
 相手の受け取り方を想定できなくなったり、逆に、自分の感度を調節できなくなったり(感受性を上げたり、下げたりするやつです。私には結構重要)。疲れるとたまに、中身が剥き出しになった柔いフニャフニャの状態を露呈することがあって、そんな時に悪意に出会うと、結構なダメージを喰らいますからね(コワイ)。働くために、外骨格を装備するスキルは身につけましたが、たまに抜けますね。はい。キャラ設定もずれたりしますね。疲れると。PCでエミュレーター起動しそこなった感じでしょうか?(*1)
先週の無理がたたって、今日は、久しぶりのダウン状態に。ほんとにポンコツです。疲れが表出してきたので、たぶん大丈夫。疲れを実感できると、疲れが抜ける仕組みの体なのです。「集中してると空腹って感じない」「必死にやってると疲れを忘れる」ってありますよね?(*2)
そう言えば、来週の水曜日は、春から指導教官を引き継いで指導してきた学生さんの博論予備審査です。彼は、完全に独力で審査に臨み一度跳ね返された経緯があって、それで、一から内容を見直して、解析して、博論を全て一から書いて、現在のところまで到達しました。働いているだけあって、基本的な能力は十分博士を取るに値する所まで到達しており、あとは、自信を持って審査に望めることかなぁ、、、と思っています。真に受けやすい性格なので(良い意味でも悪い意味でも)。
 ただし、ギリギリ!の綱渡りをしてきたので、論文提出締め切り10日前に初稿ができたり、まだ、発表を一回通して聞いてはいなかったり(ヒェぇぇ)、常にギリギリ状態です。私、だいたい前倒し派なんで、心臓に悪いですね。はい。論文提出数日前に、データ処理に不備が見つかって、再チェックしてセーフとかもありましたね・・・・(ムンク!*3)。
 急にメールで、緊急打ち合わせ可能でしょうか?ってきて、「申し訳有りません」っていう展開に。いやいや、「自分で責任持って、間違い見つけて、自分で対応したんだから、何も言うことないっす。ありがとう」って言いました。「詳細の説明聞かないんですか?」って言われたので、「貴方が大丈夫なら大丈夫です!」、寧ろ、「ヒトは間違える生き物」なので、間違いに気付いた時に何をできるか、間違いを認められるか、が大切なんです、ってちょっと教師っぽいこと言っときました。
 社会人で働いているので、打ち合わせはもっぱら土曜日に。途中、気持ちが下がって、一時的に2ヶ月ほど音信不通になったりしましたが、それをはねのけここまでたどり着きました。月曜(明日)に、同僚の協力を頂いて模擬戦(*4)です。貴重な時間を、ポスドクの方、同僚の助教から頂くので、本番に活かして欲しいなぁと思います。
恩師に与えてもらえたような、「全てを自分でやって達成したかのような自信を与える指導」(*5)は、私には全く無理ですが、彼の人生の中で少なくとも誰かに助けてもらって、「がんばったら上手く行くんだね」っていう成功体験が生まれて欲しいなと思っいます。「博士後期に行って、苦しんだけど良かったなぁ」って、なると良いなって思います。ダメでも、まあしょうがないか、精一杯やったから、と、上手く行っても行かなくても、納得して次に進めるのが大切かなと思ってます。成功と失敗から何かを学べるように。
*1 良く分からん例えですね
*2 秘書さん曰くそれは無いそうです。人それぞれ?
*3 心の描写です
*4 意地悪な審査員を2名配置するという徹底ぶりwあ、私が悪代官役だから、3名か?
*5 自信とは、ほぼ、私の錯覚です。年を取って、大学院の間に頂いた物の大きさに気づくようになりました。昔の自分は、何も気付いて無かったんだなぁって。良い先生方、先輩(府立医大でお世話になった方々)に巡り会えたから、今の自分があるんだと思います。

2021/12/11

2021/12/04

教育者として

自身は、自分で自分が単なるお節介な傾向の強い人、と思っていたのですが、実は多分「教育好き」だったんだな、と思うようになってきました。多分この性質は、小学校の先生をしていた、母親の影響や、勉強なんか色々教えてくれた、兄の影響なんだと思います。

うちの母親は小学校の先生をしていたんですが、孫を連れて行くと、かわいいねぇっていうんですが、でも、常に孫を教育対象として分析していて、ああ、〇〇できるようになったんだね、とか、△△の性質がもうちょっと必要だね、とか、言うわけです。

つ ま り 「孫育て!」

兄貴には、小さい頃、ラジコンの操縦の仕方から、釣りのリールのバラし方から、勉強の復習の仕方まで、色々教えてもらいました。

大学院の研究室では、教授は「手の上で転がす」系の教育方針で、実務の指導は助教の先生に任せつつ、大枠で人が育ちながら、研究が育っていくのを、厳しく(←ココ重要)見守る人でした。M1の自分が、〇〇自分でやりたいんで、研究計画発表させて下さいって言っても、「よし!やってみろ」、んで、じゃあ、「その計画で行ってみようか」、って言ってくれる先生でしたね。人の努力を褒めることで、その先に繋がっていくのを大事にする先生でした。

自分を指導してくれてた助教の先生は、とにかくサポート上手。こっちの考えを汲み取りつつ、引っ掛かりそうな所を事前に踏まえて、分かりやすく学習させること、相手のやる気を削がないこと、を徹底してやってくれました。私が、研究計画を考えるのに、初めの頃、毎週1回1h程度、ディスカッションに付き合ってくれたのは、今思えば、凄いことでした(当時は右も左も分からない…ry)。

更に、大学院の先輩は、プログラムを教えてくれたり、ディスカッションがあれば、すぐに聞いてくれたり、常に、後輩を気にかけてくれる、何でも聞けば教えてくれる、凄い先輩でした。今でも仲良くしてもらっています。追い抜きたくてもなかなか追い抜けない。

大学院の時は、研究室にあるラボのテーマを一通り理解できるように、分子からスライスからニューロン記録から行動から、共同研究者の計算論から、何でもかんでも、とにかく質問してました。4つくらいテーマがあったんですが、最終的には全てを把握できるようになったと思います。

こんな感じで、色んな先生に色々と見守って貰った結果、今の自分があるので、自分も今の学生さんたちに、一人一人何をしてあげられるのかを考えて、接する時間をできるだけ濃密に、意味のある時間にできるように、と思って接しています。もちろん、自分より年下の人は全てその対象なので、出し惜しみはしません。同僚でも、ポスドクでも。ボスは対象外ですが。もちろん。

 人に教えていて、その人の反応や感じ取り方、疑問の感じ方を見ていると、人それぞれで結構な違いがあって、その違いが自分に無いものだったりすると、自分の中に気付きがあって、自分が成長できるように感じます。生涯学習ではないですが、生涯学び続けて新しい自分をつくり続けていけることが、研究者にとって重要なことだと思っています。立ち止まったら終わりのしごとなので。

研究者は常に問題を作って解決するのが仕事なので、「多角的な視点」は非常に重要です。こうも考えれる、いや、こっちの考えもある、といったように、一つのことを多角的に分析して、丸裸にするのは大切なことではないでしょうか。そういった複数の視点を持つには、周囲から教えてもらうのが凄く大切と思います。

今でも良く、秘書さんに「◯◯ってどう思います?」「△△って言われると何感じます?」とか、聞いちゃいますね。初めの頃は、秘書さん「へ?何いってんの?」って、心の中で思ってたと思いますが。

 常に挑戦者、常に一歩先へ、常に新しい思考を、このことを教えてくれたのは、留学先のPIでした。昔、留学時、ボスに「いつ追いつけるのかなぁ?」って、言ったことがあって、「お前よりずっと高い学習率で、勉強し続けてるんだから絶対追いつけない!」と言われた事があります。まあ、そう思うべきライバル?と多少なりとも思ってもらえたのかもしれません(自己肯定的に捉えると)

ラボを離れるサヨナラ会で「I have been horned working with you 」と刻印した、ipadを貰ったボスの粋な計らいは、忘れることのない生涯の思い出です。


自分は他の研究者に比べて、色々と疑い深く、自分が納得するまで自分の結果を信じない傾向が強いのかもしれません。また、新しい技術に対して、結構懐疑的で、保守的な思考があるようです。この性質のせいか、論文化は常に遅く、器用に売れる論文を作るのが得意ではないため、マニアック系の論文を好む傾向が強いです。

 現在のIF産業には不向きだなぁ、、、と思いつつ、一つ一つ積み木を重ねるのが科学だと思って、地道に作業を繰り返す、そして、一歩でも二歩でも今より前進することを続けていくんだなと思ってます。そんな中できっと、ブレークスルーにであえるようなヒトトキが訪れることもあるかもしれない、と思っています。

「常に一歩前へ、生産性のある日々を!」

もう、研究者人生半分過ぎちゃいましたが、科学を引っ張る次の世代を引っ張って、一緒に成長して、もっともっとオモロイ事できたらいいな、って思ってます。

生きている間に脳がわかったと思える瞬間に立ち会いたいなぁっというのがモッパラの目標です。それは自分ひとりで出来ることでは到底ないことなんで、周りの皆の力を借りて、一緒に進んでいけたら良いなって思います。

そのためには、この難しい日本の研究環境の中で、精一杯やれることをやって、一緒に活動する人が納得して科学できるようにすることが、自分の目指すべき方向性かなっと感じます。ポジション取れた所が自分の科学するとこですよね。

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