研究は、これまでわかってなかったことを、”こんなスゴイことが新たにわかりましたよ。面白いでしょ!!!”って言うのが仕事です。論文書く時も、とにかくこんなおもろいことが、きれいさっぱりわかりました~って論文は、一般的に評価が高いですよね。
でも、その研究に付随するわかっていないことって沢山あって、特に現象を扱う実験系の研究分野では、決定論的に結果が得られないことが多い。でも、説明する時にそんなマイナス点をいろいろ補足していくと、聞いてる人は何が何だかって感じになるんで、ザックリとそんな問題は切り捨てるわけですね。許される範囲で。
自分が発表する場合も、当然いろいろな問題を切り捨てて、なるたけ分かり易くするわけなんですが、昔から、そのやり方に違和感を感じるんですよね。今分かってることって問題の入り口だけど、もう、きれいさっぱり問題解決しました~(設定した問題の範囲内で)って言うのが。
これは、やり方が自分に合っていないってことなんだろうな。わからんことはわからん。問題は問題。まだ、実現不可能。って姿勢を取る方が自分に向いているのかも。夢はいつか現実に。
hard problemに挑戦するほど、表面的なやり方できれいごとを言うのが心苦しく思う時があったりします。いつも正面から問題と向き合ってるつもりではありますが。
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