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2010/01/11

拡大解釈の危うさ

科学、とくに人間を対象とした実験は、社会に与える影響が大きいことを十分認識しておく必要があります。特に神経科学では、測定機器の原理の理解が浅い、実験デザインの未熟さなどの理由で、学術論文上において結果の意義について拡大解釈がおこります。わかっていないことが多い発達段階の学問であることもその理由かもしれません。

 拡大解釈を通り越して俗説となるとさらに大変。例えば、人は脳の本来の能力の10%しか使っていないとか。神経科学学会から注意が喚起されたそうです(オリジナルはこちら)。そういえば、北斗神拳では30%だったなぁ。ケンシロウは残り70%を使えるらしい。
 日本のバラエティー番組とかで神経科学を扱ったものには、俗説が多いのは事実だと思います。科学成果の記事であっても、実験結果が拡大解釈されて記事になったりしてる時もあるし。科学者なら発信する科学情報の厳密さには、特段の注意が必要だなぁ。わからないことはわからないと言えることもまた重要。以前、そんなことを書いていた。。。まあ、他の研究者を惹きつける魅力的な仮説を提案する重要性は言うまでもなく、拡大解釈との境界を明確にしつつ、社会一般の人が興味を持てるかたちで情報を発信する能力は養わないとなぁ。

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