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 ニューロサイエンス学位プログラムHP
 募集要項:博士前期過程
      博士後期課程

・神経経済学シンポジウム:リンク

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動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131

卒業生

卒業生:田尻涼(2014, 医療科学類)、今泉優理(2018, 医療科学類)久保木亮介(博士論文指導(神経科学)2022、現武田薬品工業)

2021/12/13

「体が弱ると感じ方がずれるの巻」:長文注意報付き

 ジョギング 4km, 22min 体調不良。体重58.0kg (1wで1kg減るのは、ちと良くない。最近、デブって来てたから良いんですが)

疲れてる時って、感じ方がおかしくなって、大切なものを見をとしたり、いい加減なこと言ったり、感情のコントロールがおかしくなってたり、ってことが起きやすいので、一つ一つを丁寧に、大切に、って思います。疲れる&コミュニケーション量が増える、って時が危険です。「勝手に口が動く」ってなったりするんで。
 相手の受け取り方を想定できなくなったり、逆に、自分の感度を調節できなくなったり(感受性を上げたり、下げたりするやつです。私には結構重要)。疲れるとたまに、中身が剥き出しになった柔いフニャフニャの状態を露呈することがあって、そんな時に悪意に出会うと、結構なダメージを喰らいますからね(コワイ)。働くために、外骨格を装備するスキルは身につけましたが、たまに抜けますね。はい。キャラ設定もずれたりしますね。疲れると。PCでエミュレーター起動しそこなった感じでしょうか?(*1)
先週の無理がたたって、今日は、久しぶりのダウン状態に。ほんとにポンコツです。疲れが表出してきたので、たぶん大丈夫。疲れを実感できると、疲れが抜ける仕組みの体なのです。「集中してると空腹って感じない」「必死にやってると疲れを忘れる」ってありますよね?(*2)
そう言えば、来週の水曜日は、春から指導教官を引き継いで指導してきた学生さんの博論予備審査です。彼は、完全に独力で審査に臨み一度跳ね返された経緯があって、それで、一から内容を見直して、解析して、博論を全て一から書いて、現在のところまで到達しました。働いているだけあって、基本的な能力は十分博士を取るに値する所まで到達しており、あとは、自信を持って審査に望めることかなぁ、、、と思っています。真に受けやすい性格なので(良い意味でも悪い意味でも)。
 ただし、ギリギリ!の綱渡りをしてきたので、論文提出締め切り10日前に初稿ができたり、まだ、発表を一回通して聞いてはいなかったり(ヒェぇぇ)、常にギリギリ状態です。私、だいたい前倒し派なんで、心臓に悪いですね。はい。論文提出数日前に、データ処理に不備が見つかって、再チェックしてセーフとかもありましたね・・・・(ムンク!*3)。
 急にメールで、緊急打ち合わせ可能でしょうか?ってきて、「申し訳有りません」っていう展開に。いやいや、「自分で責任持って、間違い見つけて、自分で対応したんだから、何も言うことないっす。ありがとう」って言いました。「詳細の説明聞かないんですか?」って言われたので、「貴方が大丈夫なら大丈夫です!」、寧ろ、「ヒトは間違える生き物」なので、間違いに気付いた時に何をできるか、間違いを認められるか、が大切なんです、ってちょっと教師っぽいこと言っときました。
 社会人で働いているので、打ち合わせはもっぱら土曜日に。途中、気持ちが下がって、一時的に2ヶ月ほど音信不通になったりしましたが、それをはねのけここまでたどり着きました。月曜(明日)に、同僚の協力を頂いて模擬戦(*4)です。貴重な時間を、ポスドクの方、同僚の助教から頂くので、本番に活かして欲しいなぁと思います。
恩師に与えてもらえたような、「全てを自分でやって達成したかのような自信を与える指導」(*5)は、私には全く無理ですが、彼の人生の中で少なくとも誰かに助けてもらって、「がんばったら上手く行くんだね」っていう成功体験が生まれて欲しいなと思っいます。「博士後期に行って、苦しんだけど良かったなぁ」って、なると良いなって思います。ダメでも、まあしょうがないか、精一杯やったから、と、上手く行っても行かなくても、納得して次に進めるのが大切かなと思ってます。成功と失敗から何かを学べるように。
*1 良く分からん例えですね
*2 秘書さん曰くそれは無いそうです。人それぞれ?
*3 心の描写です
*4 意地悪な審査員を2名配置するという徹底ぶりwあ、私が悪代官役だから、3名か?
*5 自信とは、ほぼ、私の錯覚です。年を取って、大学院の間に頂いた物の大きさに気づくようになりました。昔の自分は、何も気付いて無かったんだなぁって。良い先生方、先輩(府立医大でお世話になった方々)に巡り会えたから、今の自分があるんだと思います。

2021/12/11

2021/12/04

教育者として

自身は、自分で自分が単なるお節介な傾向の強い人、と思っていたのですが、実は多分「教育好き」だったんだな、と思うようになってきました。多分この性質は、小学校の先生をしていた、母親の影響や、勉強なんか色々教えてくれた、兄の影響なんだと思います。

うちの母親は小学校の先生をしていたんですが、孫を連れて行くと、かわいいねぇっていうんですが、でも、常に孫を教育対象として分析していて、ああ、〇〇できるようになったんだね、とか、△△の性質がもうちょっと必要だね、とか、言うわけです。

つ ま り 「孫育て!」

兄貴には、小さい頃、ラジコンの操縦の仕方から、釣りのリールのバラし方から、勉強の復習の仕方まで、色々教えてもらいました。

大学院の研究室では、教授は「手の上で転がす」系の教育方針で、実務の指導は助教の先生に任せつつ、大枠で人が育ちながら、研究が育っていくのを、厳しく(←ココ重要)見守る人でした。M1の自分が、〇〇自分でやりたいんで、研究計画発表させて下さいって言っても、「よし!やってみろ」、んで、じゃあ、「その計画で行ってみようか」、って言ってくれる先生でしたね。人の努力を褒めることで、その先に繋がっていくのを大事にする先生でした。

自分を指導してくれてた助教の先生は、とにかくサポート上手。こっちの考えを汲み取りつつ、引っ掛かりそうな所を事前に踏まえて、分かりやすく学習させること、相手のやる気を削がないこと、を徹底してやってくれました。私が、研究計画を考えるのに、初めの頃、毎週1回1h程度、ディスカッションに付き合ってくれたのは、今思えば、凄いことでした(当時は右も左も分からない…ry)。

更に、大学院の先輩は、プログラムを教えてくれたり、ディスカッションがあれば、すぐに聞いてくれたり、常に、後輩を気にかけてくれる、何でも聞けば教えてくれる、凄い先輩でした。今でも仲良くしてもらっています。追い抜きたくてもなかなか追い抜けない。

大学院の時は、研究室にあるラボのテーマを一通り理解できるように、分子からスライスからニューロン記録から行動から、共同研究者の計算論から、何でもかんでも、とにかく質問してました。4つくらいテーマがあったんですが、最終的には全てを把握できるようになったと思います。

こんな感じで、色んな先生に色々と見守って貰った結果、今の自分があるので、自分も今の学生さんたちに、一人一人何をしてあげられるのかを考えて、接する時間をできるだけ濃密に、意味のある時間にできるように、と思って接しています。もちろん、自分より年下の人は全てその対象なので、出し惜しみはしません。同僚でも、ポスドクでも。ボスは対象外ですが。もちろん。

 人に教えていて、その人の反応や感じ取り方、疑問の感じ方を見ていると、人それぞれで結構な違いがあって、その違いが自分に無いものだったりすると、自分の中に気付きがあって、自分が成長できるように感じます。生涯学習ではないですが、生涯学び続けて新しい自分をつくり続けていけることが、研究者にとって重要なことだと思っています。立ち止まったら終わりのしごとなので。

研究者は常に問題を作って解決するのが仕事なので、「多角的な視点」は非常に重要です。こうも考えれる、いや、こっちの考えもある、といったように、一つのことを多角的に分析して、丸裸にするのは大切なことではないでしょうか。そういった複数の視点を持つには、周囲から教えてもらうのが凄く大切と思います。

今でも良く、秘書さんに「◯◯ってどう思います?」「△△って言われると何感じます?」とか、聞いちゃいますね。初めの頃は、秘書さん「へ?何いってんの?」って、心の中で思ってたと思いますが。

 常に挑戦者、常に一歩先へ、常に新しい思考を、このことを教えてくれたのは、留学先のPIでした。昔、留学時、ボスに「いつ追いつけるのかなぁ?」って、言ったことがあって、「お前よりずっと高い学習率で、勉強し続けてるんだから絶対追いつけない!」と言われた事があります。まあ、そう思うべきライバル?と多少なりとも思ってもらえたのかもしれません(自己肯定的に捉えると)

ラボを離れるサヨナラ会で「I have been horned working with you 」と刻印した、ipadを貰ったボスの粋な計らいは、忘れることのない生涯の思い出です。


自分は他の研究者に比べて、色々と疑い深く、自分が納得するまで自分の結果を信じない傾向が強いのかもしれません。また、新しい技術に対して、結構懐疑的で、保守的な思考があるようです。この性質のせいか、論文化は常に遅く、器用に売れる論文を作るのが得意ではないため、マニアック系の論文を好む傾向が強いです。

 現在のIF産業には不向きだなぁ、、、と思いつつ、一つ一つ積み木を重ねるのが科学だと思って、地道に作業を繰り返す、そして、一歩でも二歩でも今より前進することを続けていくんだなと思ってます。そんな中できっと、ブレークスルーにであえるようなヒトトキが訪れることもあるかもしれない、と思っています。

「常に一歩前へ、生産性のある日々を!」

もう、研究者人生半分過ぎちゃいましたが、科学を引っ張る次の世代を引っ張って、一緒に成長して、もっともっとオモロイ事できたらいいな、って思ってます。

生きている間に脳がわかったと思える瞬間に立ち会いたいなぁっというのがモッパラの目標です。それは自分ひとりで出来ることでは到底ないことなんで、周りの皆の力を借りて、一緒に進んでいけたら良いなって思います。

そのためには、この難しい日本の研究環境の中で、精一杯やれることをやって、一緒に活動する人が納得して科学できるようにすることが、自分の目指すべき方向性かなっと感じます。ポジション取れた所が自分の科学するとこですよね。

2021/11/27

PIの仕事:自分が身につけるべき力

 PIの仕事

.研究のゴールを提示する(旗を振る) 2.研究資金を提供する(お金を取る)  3.ゴールへのアプローチに自由を与える(本人の能力に応じて)  .論文を生産し、繋がっているメンバーの業績を作る 
.話を聞く(相手の状態を把握する)  
.差し入れをする(学生は大体貧しい)
7△.笑い
1-6.私の恩師PI二人がしてくれたことのまとめ(◎、○、△、☓で自己評価)

自己評価的には、1~7の項目全て、スキルレベル中程度くらいにはなったと思う。いや、笑いが足りないか!!??
親父的な笑いが多い気がしていてですね。つまり、愛想笑いさせてる!?)

2021/11/03

基礎研究の大切さを伝えるために!

 基礎研究の大切さの伝え方!

☓「将来役に立つかわからないけど大事」

○「当時は役立つかはわからなかったけど、今は○○に役立ってる」

っていう例を挙げる。短期的には役立つわけではない。

例:DNAの発見とか、今、ほぼ全ての病気の診断と治療に役立ってますよね。発見からPCRの原理の開発まで、時間はかかっていますが、全人類が恩恵を受けている。

こんな感じで、伝えたい!!!

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