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動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131

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卒業生:田尻涼(2014, 医療科学類)、今泉優理(2018, 医療科学類)久保木亮介(博士論文指導(神経科学)2022、現武田薬品工業)

2010/02/06

社会のシステムは誰が決めるの?変えるの?

神経科学の若手研究者コミュニティーから「これからの科学・技術研究についての提言」(こちら)という内容で、パブリックコメントが出ました。(要約はここ

このページの読者は少ないと思いますが、こちらで取り上げておきます。


個人的な意見です。

研究社会に限らず日本の社会システムは非効率的な部分が多いです。別に効率が上がらなくてももっと大きな富を社会が生み出せるようになれば、労働時間も減るし、休暇も増えるし言うことないんでしょうが。話が横にそれましたが、日本の社会の特徴として階層性・勤勉さは重要な要素ですが、良い面と悪い面の両者を兼ね備えています。
 年功序列の社会システムは、尊敬の念を重んじる一方で、古い非効率なシステムが多く残ることに繋がっていると思います(年長者の意見が社会のルール、国の方向性を決定するので)。景気が良い時はそれでうまく廻っていたと思いますが、悪い今は効率性を上げないと食いっぱぐれる人が沢山でますよね。ちなみに、どの国でも非効率だよ~って意見は無しということで。
 勤勉さは日本人の良いところですが、リスク管理などでは非効率な部分を生んでいると思います。失敗ゼロを追求することを良しとし多大な努力を注ぐ。また、失敗が起きることを許容できず、過度に悲観的・懲罰的になりすぎる。景気の悪い最近は、この点がより目立っていると思います。もちろん、死に繋がるような失敗は議論の範囲外ですが。
 この提言は、そんな日本人の特徴をうまく捉え、研究社会の抱えるシステムとしての問題点を直しましょうという、シンプルで生産的な提案だと思います。ただし、提言の内容は正論なので、正論で世の中が動かないことを知っている人にとっては、机上の空論だというとらえ方もあるでしょう。そりゃ、若手だって簡単に世の中の仕組みが変わらないことぐらいわかってると思いますが、何もしなければ始まりません。やり方については賛否両論あると思いますが、これを契機に何かが変わっていくと良いと思います。

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