今日の運動:ジョグ6km, 34min
~ヒトの心の理解を目指して~
神経経済学 (Neuroeconomics)は、神経科学とミクロ経済学を融合した最先端の学際的な研究です。
・喉が乾いた時に飲む水は美味しいのなぜ?
・なんでペプシよりコーラが好きなの?
・ギャンブルってどきどきしますよね?
学生さんと一緒に、価値観が脳から生まれる仕組みを調べています。ヒトの人間性の理解・社会の制度設計の改善などに繋がります。ポスドクの方募集中です。まずは問い合わせください(2023/2/12)
説明
自己紹介
- 山田洋
- 動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131
卒業生
2021/12/26
雑感:2021/12/26
プレプリント
カーネマンとツバースキーが提唱した人のリスクを伴う意思決定を説明する理論「プロスペクト理論*」が、脳の神経細胞でどうやって実現されているのかを調べた論文のプレプリントを載せました。
雑感:2021/12/19
今日の運動:ジョギング5.6km, 36min。冬は寒い。。。。57.8kg
2021/12/15
学生さんの博士審査・・・・
今日、例の学生さんの博士予備審査がありました。隣のラボの学生さんで、指導を引き継いだ学生さんです。審査が始まる1hぐらい前に、「大丈夫かなぁ・・・」と思って、こちらまで緊張してきました。
予備審査にはもちろん指導教官は立ち会いません。審査の時刻は、ちょうど実験実習を行っていました。実習が終わった後、部屋に帰るまでの間、どうなったかなぁ・・・・って思いながら、妙な緊張感を抱えて戻りました。
メールを見ると、本人からの返信がありました。しかし、タイトルからは何もわかりません。Reってやつだったのですが、審査終了予定時刻ちょうどくらいの時間で返信が返っていました。結構、メール開けるまで緊張感があったんですが(論文のDecision letter見るのと同じくらいに)、無事合格し、本審査に望めることが決まりました。一発での合格を目指し、その水準に到達できるように、本人に努力の必要性を伝え、そして本人は見事に努力で答えました。審査に落ちると在籍期限年限の関係で、、、、ってやつだったので。
2日前に行った、模擬発表では、同僚とポスドクに、悪役審査官をやってもらい、科学的に厳しい答えられなければ、即不合格に繋がる質疑応答をやってもらいました。その際、質問に対してほとんどディフェンスすることができず、火だるまになっていたので、本当に心配だったわけです。私は、その時「この返答だと落ちるからね」っと、悪代官のように冷酷に伝えました(これマジです)
今日の本人の受け答えの内容はわかりませんが、模擬戦で行ったのと同様の質問が多数あり、しっかりと受け答えできたようです。この模擬戦が無ければ、今日の合格はまず無かったでしょうから、無償で協力してくれた同僚の二人には、しっかりとお礼しないとなぁって思います。勿論、感謝の気持ちを伝えたのは言うまでもありませんが(一人には明日伝えないと。メールしかできてない)。
そんなこんなで、自分もホッとしたせいか、急に涙が出たりして、ちょっと恥ずかしいところを他人に見せることになりました。自分の中では、本当に良かったと思っていて、たぶんその理由は、努力した人は報われるべきだよね、って思うからです。あと、自分が教師として、初めてちゃんと教師らしいことしたなぁ、、、って思うので、心からホッとしたんだと思います。
今日は、祝杯を一人であげようと思ったんですが、何分、体調不良から抜け出せていないので、自粛して、今日はお酒飲むの止めました。元気になったら、浴びるほど飲もうっと思います。本当は、当事者皆でお祝いしたいんですけどね。今飲み会はアカンな。
本人は、まだ、本審査が控えていますが、この壁を乗り越えたのだから、もう、大丈夫なはずです。きっとこの成功が、彼の今後に何かの役に立つと思います。
本当に良い一日でした。
2021/12/13
「体が弱ると感じ方がずれるの巻」:長文注意報付き
ジョギング 4km, 22min 体調不良。体重58.0kg (1wで1kg減るのは、ちと良くない。最近、デブって来てたから良いんですが)
2021/12/11
【技術系職員募集】
一緒に働いてくださる方を募集しております。
https://www.tsukuba.ac.jp/about/jobs-information/pdf/202112061348.pdf
2021/12/04
教育者として
自身は、自分で自分が単なるお節介な傾向の強い人、と思っていたのですが、実は多分「教育好き」だったんだな、と思うようになってきました。多分この性質は、小学校の先生をしていた、母親の影響や、勉強なんか色々教えてくれた、兄の影響なんだと思います。
うちの母親は小学校の先生をしていたんですが、孫を連れて行くと、かわいいねぇっていうんですが、でも、常に孫を教育対象として分析していて、ああ、〇〇できるようになったんだね、とか、△△の性質がもうちょっと必要だね、とか、言うわけです。
つ ま り 「孫育て!」
兄貴には、小さい頃、ラジコンの操縦の仕方から、釣りのリールのバラし方から、勉強の復習の仕方まで、色々教えてもらいました。
大学院の研究室では、教授は「手の上で転がす」系の教育方針で、実務の指導は助教の先生に任せつつ、大枠で人が育ちながら、研究が育っていくのを、厳しく(←ココ重要)見守る人でした。M1の自分が、〇〇自分でやりたいんで、研究計画発表させて下さいって言っても、「よし!やってみろ」、んで、じゃあ、「その計画で行ってみようか」、って言ってくれる先生でしたね。人の努力を褒めることで、その先に繋がっていくのを大事にする先生でした。
自分を指導してくれてた助教の先生は、とにかくサポート上手。こっちの考えを汲み取りつつ、引っ掛かりそうな所を事前に踏まえて、分かりやすく学習させること、相手のやる気を削がないこと、を徹底してやってくれました。私が、研究計画を考えるのに、初めの頃、毎週1回1h程度、ディスカッションに付き合ってくれたのは、今思えば、凄いことでした(当時は右も左も分からない…ry)。
更に、大学院の先輩は、プログラムを教えてくれたり、ディスカッションがあれば、すぐに聞いてくれたり、常に、後輩を気にかけてくれる、何でも聞けば教えてくれる、凄い先輩でした。今でも仲良くしてもらっています。追い抜きたくてもなかなか追い抜けない。
大学院の時は、研究室にあるラボのテーマを一通り理解できるように、分子からスライスからニューロン記録から行動から、共同研究者の計算論から、何でもかんでも、とにかく質問してました。4つくらいテーマがあったんですが、最終的には全てを把握できるようになったと思います。
こんな感じで、色んな先生に色々と見守って貰った結果、今の自分があるので、自分も今の学生さんたちに、一人一人何をしてあげられるのかを考えて、接する時間をできるだけ濃密に、意味のある時間にできるように、と思って接しています。もちろん、自分より年下の人は全てその対象なので、出し惜しみはしません。同僚でも、ポスドクでも。ボスは対象外ですが。もちろん。
人に教えていて、その人の反応や感じ取り方、疑問の感じ方を見ていると、人それぞれで結構な違いがあって、その違いが自分に無いものだったりすると、自分の中に気付きがあって、自分が成長できるように感じます。生涯学習ではないですが、生涯学び続けて新しい自分をつくり続けていけることが、研究者にとって重要なことだと思っています。立ち止まったら終わりのしごとなので。
研究者は常に問題を作って解決するのが仕事なので、「多角的な視点」は非常に重要です。こうも考えれる、いや、こっちの考えもある、といったように、一つのことを多角的に分析して、丸裸にするのは大切なことではないでしょうか。そういった複数の視点を持つには、周囲から教えてもらうのが凄く大切と思います。
今でも良く、秘書さんに「◯◯ってどう思います?」「△△って言われると何感じます?」とか、聞いちゃいますね。初めの頃は、秘書さん「へ?何いってんの?」って、心の中で思ってたと思いますが。
常に挑戦者、常に一歩先へ、常に新しい思考を、このことを教えてくれたのは、留学先のPIでした。昔、留学時、ボスに「いつ追いつけるのかなぁ?」って、言ったことがあって、「お前よりずっと高い学習率で、勉強し続けてるんだから絶対追いつけない!」と言われた事があります。まあ、そう思うべきライバル?と多少なりとも思ってもらえたのかもしれません(自己肯定的に捉えると)
ラボを離れるサヨナラ会で「I have been horned working with you 」と刻印した、ipadを貰ったボスの粋な計らいは、忘れることのない生涯の思い出です。
自分は他の研究者に比べて、色々と疑い深く、自分が納得するまで自分の結果を信じない傾向が強いのかもしれません。また、新しい技術に対して、結構懐疑的で、保守的な思考があるようです。この性質のせいか、論文化は常に遅く、器用に売れる論文を作るのが得意ではないため、マニアック系の論文を好む傾向が強いです。
現在のIF産業には不向きだなぁ、、、と思いつつ、一つ一つ積み木を重ねるのが科学だと思って、地道に作業を繰り返す、そして、一歩でも二歩でも今より前進することを続けていくんだなと思ってます。そんな中できっと、ブレークスルーにであえるようなヒトトキが訪れることもあるかもしれない、と思っています。
「常に一歩前へ、生産性のある日々を!」
生きている間に脳がわかったと思える瞬間に立ち会いたいなぁっというのがモッパラの目標です。それは自分ひとりで出来ることでは到底ないことなんで、周りの皆の力を借りて、一緒に進んでいけたら良いなって思います。
そのためには、この難しい日本の研究環境の中で、精一杯やれることをやって、一緒に活動する人が納得して科学できるようにすることが、自分の目指すべき方向性かなっと感じます。ポジション取れた所が自分の科学するとこですよね。