最近、脳の中で確率と量の掛け算をどうやって行っているの?という研究を行っています。掛け算自体は小学校で習いますが、脳が計算する仕組みを考えると意外と難しいのです!
何故かと言うと、脳の中には神経細胞がネットワークを作ることで、計算が行われていると考えられていますが、「そもそも掛け算って神経細胞がどうやってやるの?」という問題に直面します。足し算ならまだ分かりやすいんですが。
それに加えて、確率は離散値(であると思われる)、量は連続値ですので、そもそもこの2つの異なる数値を、神経細胞がどうやって掛け算するんだろう?という問題に直面します。神経科学では、この問題を”統合(integration)”の問題として扱っていますが、よく考えてみると実に難しい問題です。
論文のリバイス(査読者の批判に答えること)で、しっかりとこの問題を指摘され、あわわわわ、、、となりましたが、しっかりと対応できたんで無事終わりに近づきました。次の研究の展開を始めているので、また面白いことがわかるといいなぁって思います。
研究って、ゲームの攻略にちょっと似てるなぁと思います。