経済学の行動実験を行う上で最も基本となるのが、Incentive compatibility(誘因両立性)という概念である。ここでは、ミクロ経済学の個人の選考を測定する場合を例に説明します。
個人の選好を測る上で重要なことは、各個人が真の選考を示す実験条件になっているのかに、常に気をつける必要がある。つまり、真の選好を表明することで効用が最大化されなければならない。つまり、誘因両立性の制約が満たされている必要がある。
例を挙げると、
1.りんご一個買うのにいくら払いますか?と聞いた場合(willingness to pay (WTP))、ただ単に聞いただけでは、被験者はいくらの値段でも自由に述べることができる。これは、被験者が真の選考を表明することが、利得につながらないため。
2.実験条件の設定によって、ある特定の選択を行うことが効用の最大化に繋がる実験になっていると、被験者は真の選好を示すことが効用の最大化に繋がらなくなってしまう。つまり、こういう行動をすると、儲かるといった特定の解が存在するような場合。
言い換えると、自分の選好を表明するメリットが無い状況では、ちゃんと各人の選好は測れていない。真の選好を表明することが最適戦略(誘因両立性の制約を満たす)となっていることが必要。
~ヒトの心の理解を目指して~
神経経済学 (Neuroeconomics)は、神経科学とミクロ経済学を融合した最先端の学際的な研究です。
・喉が乾いた時に飲む水は美味しいのなぜ?
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学生さんと一緒に、価値観が脳から生まれる仕組みを調べています。ヒトの人間性の理解・社会の制度設計の改善などに繋がります。ポスドクの方募集中です。まずは問い合わせください(2023/2/12)
説明
自己紹介
- 山田洋
- 動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131
卒業生
卒業生:田尻涼(2014, 医療科学類)、今泉優理(2018, 医療科学類)久保木亮介(博士論文指導(神経科学)2022、現武田薬品工業)
2011/09/18
2011/07/21
業務を開始して半月経った
7月の頭から日本で就業を開始しました。開始してもう半月以上が過ぎましたが、ようやく実験施設に入れるようになりました。まだまだ、研究をしているとは言えない段階ですが、新しいところで働く上で大事なことは、
1.そこの流儀に早く慣れる
2.周りの人の信頼を得る
ことだと思うので、いろいろがんばってます。周囲の人の信頼を得て初めてできることが多いし、自分一人でできることは以外と少ないように思います。今月が終わるぐらいから、自分の研究に直結するように方向付けて行きたいと考えています。10月くらいには具体的な研究プランを定めたいと思います。
ただし、今回はいろいろ新しいことにチャレンジしていくので、試行錯誤をして柔軟に研究の方向性を模索していこうと考えています。
がんばろ。
1.そこの流儀に早く慣れる
2.周りの人の信頼を得る
ことだと思うので、いろいろがんばってます。周囲の人の信頼を得て初めてできることが多いし、自分一人でできることは以外と少ないように思います。今月が終わるぐらいから、自分の研究に直結するように方向付けて行きたいと考えています。10月くらいには具体的な研究プランを定めたいと思います。
ただし、今回はいろいろ新しいことにチャレンジしていくので、試行錯誤をして柔軟に研究の方向性を模索していこうと考えています。
がんばろ。
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