朝から雑感
~ヒトの心の理解を目指して~
神経経済学 (Neuroeconomics)は、神経科学とミクロ経済学を融合した最先端の学際的な研究です。
・喉が乾いた時に飲む水は美味しいのなぜ?
・なんでペプシよりコーラが好きなの?
・ギャンブルってどきどきしますよね?
学生さんと一緒に、価値観が脳から生まれる仕組みを調べています。ヒトの人間性の理解・社会の制度設計の改善などに繋がります。ポスドクの方募集中です。まずは問い合わせください(2023/2/12)
説明
自己紹介
- 山田洋
- 動物やヒトを対象に神経経済学の研究を行っています。神経経済学には神経科学,経済学,心理学の知識を用います。興味のある方は、h-yamada_at_md.tsukuba.ac.jp へご連絡下さい。筑波大学です。博士前期・後期課程の研究指導担当教員となっています。twitter: @Hiroshi12337131
卒業生
2021/01/31
雑感シリーズ9/6の巻
2021/01/14
脳の掛け算の仕組み
脳が確率と量をかけて、期待値を計算する仕組みを明らかにしました。
https://www.jneurosci.org/content/early/2021/01/11/JNEUROSCI.1987-20.2020/tab-article-info
脳の中の4つの部位の神経細胞活動を比較した所、繋がりのある2つの部位が掛け算を行っていることがわかりました。よくよく結果を調べてみるとどうやら、暗算のようなかたちで計算を行っている模様です。ある特定の神経回路が、数字からその掛け算値を想起させる仕組みがあるのだと思われます。掛け算する時って電卓叩くだけだけど、脳が実際掛け算するって結構大変な作業なんだなぁと実感致しました。
専門家向け
ちなみに、今回の仕事で開発した手法を使うと、ほぼすべての神経生理実験データで、ダイナミクスの解析がお手軽にできます。その前提条件は
1)実験で操作した2つ以上の変数に関して、3×3以上の条件でデータを取得していること(直行する実験条件で、2×2以外の物は全て適用可能)、のみです。
2021/01/11
何をして、何をしないのか!
この所、これまでやっていた一連の研究が終わりを迎えつつあるので、新しい研究の方向にシフトしつつあります。但し、新しい研究を軌道に乗せるにはリソースが必要で、マンパワーお金ともに足らない状況で、やりくりしている状態です。イライザするのに、きっと一つ9万かかるし、最新の超多細胞記録装置導入しようと思ったら最低300万は必要だし、既存の研究データで生産しつつ、新しい研究にシフトするためのきっかけ(お金やポジション)を求めている状態です。
幸い5年で700個くらいのニューロンデータを撮り貯めたので、普通にあと2,3本くらいの平均以上の論文生産は可能な状態。更に、今まで取ったデータを集めたら、ニューロン1500個はいくので、それを使って何か捻り出すのもできなくはないので、まあ、当分生産には困らなそう。問題は、自分のエフォートを何処に割くのか、選択と集中が必要です!